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2009.01.14

「監察」というお仕事(ムチ打ち職務質問事件続報)

なんばで職務質問を受けてから、一夜たって指の痛みは収まったものの、ムチ打ちがひどくなり、痛みで眠れず、やっと寝付いたのは明け方だった。10時くらいにようやく起き出して、それからもまだムチ打ちの痛みは収まらず、右首は痛くて曲げられず、右肩は腫れあがって熱を帯びている。筋肉を意味する「Muscle」(マッスル)の語源は「Mouse」(ねずみ)であると昔友人Kが教えてくれたが、筋肉はねずみのように、グニュグニュと動くから似ている・・・というところから来ているものらしい。時折、ムチ打ちで痛んだ私の右肩は時折本当にに肩の中にねずみがいるように「グニュ」と疼く。なるほど、確かにMuscleはMouseである、と実感する。

職務質問の当夜に、管轄の警察署に電話しておいたが、正直なところあまり満足のいく応対とは言えなかった。いわゆるサーセン系という感じ。私はこの件で警察側の謝罪を求めようとか、被害を賠償してもらおうとか全く思わない。しかし、今後なんばを走っている時に、警察が「怪しい」と思っただけで、口頭で停止するようにも求められもせず、突然自転車を転倒させられるようなことになっては、危なっかしくて落ち着いて走ることが出来ない(おおざっぱにまとめれば、今回の事件はそういうなりゆきの話である)。昨日はムチ打ちの痛みが激しく、午後からは頭痛が停まらなくなったほどで、仕事もはかどらなかった。今後なんばには二度と行かないというわけにもいかない。警察の業務改善を求める必要があるのではないか?と私は考える。

そこで、さてどうしたものかと考えて、ネットで色々調べてみると、「監察」という言葉に行き着いた。

■監察、公安委員会及び苦情処理の在り方 (国家公安委員会)

http://www.npsc.go.jp/sasshin/suggestion/02.html

なかなか、便利そうな感じである。とりあえず今回の私の件については相談に乗ってくれそうな気がする。早速電話してみた。

■各種相談窓口(大阪府警)

http://www.police.pref.osaka.jp/07sodan/madoguchi/index.html

↑監察の電話番号は上から2番目に見える。

電話をとってくれたのは女性の方で、静かに淡々と話を聴いてくれた。

後で関係する部署から電話をさせる、とのこと。ただし、この件が実際にはどの部署からの返答になるのかはわからないので、とりあえず連絡を待っていてほしい・・・と念を押される。

待つ事5時間くらいで、昨日の職務質問をされた警察官の上司から電話があった。

今回の事件のポイントは次の3点である。

1)どうして逃げてもいない私を無理に停止させようとする前に、一声かけなかったの?
(「職務質問」とはいいながらも、停止するように言われたのは警察官が自転車の前方に回りこむのとほぼ同時である)

2)逃げてもいない私を、どうして二人がかりで追いかけて、逃げられないように挟み撃ちにして、自転車が転倒するような状況にしたのか?
(私がなんとか右足でふんばったので転倒を防止できたのだけれど、右足は昨日の午後まで痛んだ)

3)進んで私の方から免許証を提示しているのに、どうして「偽造の免許証も多いから」などと要らんことをいうのか?免許証は既に手渡しているのだから、偽造云々という前に無線で照会をすればよいではないか。

で、上司さんの回答をまとめると、

1)停まってもらうように一声かけています。
(自転車の前に飛び出すのとほぼ同時だったが・・・)

2)逃走防止のため、やむ得ない処置。
(私は全く逃げていないのだが・・・)

3)特に回答なし。

上司さんの話はたどたどしく、同じことをループするばかりで、あまり要領を得たものとは言えなかった。その割にはすぐに話を終わりにしようとするばかりで、府警本部監察室からの連絡なので、一応話はしているけれど、当方に落ち度は無い、という印象であった。ムチ打ちについて謝罪は全く無しである。

私は警察のお仕事に大変深い関心を持ち、尊重する人間なので、この件において警察を批判しようとは思わない。いちいちこんなことで警察が頭を下げていては仕事にならないのだろう(たぶん)。上司さんのお話から推察するに、

・・・なんばのあのあたりの治安は深刻な状況にあるので、いちいち声を掛けて職務質問に協力してもらうよりも、怪しい人間はとにかく追いかけて、逃げられないようにして、それから話を聞くようにするほか無い。それぐらい治安が悪い。その結果として相手が自転車でこけようとも、ケガをしようとも仕方が無いことだ・・・

といっているようにしか聞こえなかった。実際に上司さんは職務質問にあたってたとえば腕をつかむなどの実力行使をするのも適法なんだと力説していた。(いずれにせよ、私は逃げていないし、停止するようにもいわれていないわけだが・・・)

根気強くこの件については繰り返し聞いてみたのだが、いつまでも平行線のままだった。彼の意見を極論を以てまとめると、警察官が疑わしいと思えば、声もかけずに、いきなり実力行使で自転車をこけさせるのも、適法の範囲ということである。先に声をかければ逃げられる。逃げられたら治安は守れない。黒い服を着ているヤツは問答無用である。大阪の治安は既に抜き差しならぬ戦争状態にあるのではないか。

治安を守るために日夜身体を張っている本人がそういうのだから、本当にそうなんだろう。嫌味を言うつもりはない。大阪の治安というのはそこまでヒドイ状況にあるのだ。私はこの警察官の発言に異論を挟むよりも、大阪の治安状況の深刻さを素直に受け止め、日々現場で戦っている人の意見を尊重したいと思う。

ただ、なんばを走るたびに、警官に転倒させられてはたまったものではないので、必ずヘルメットは着用するべきであろう。事件の当日はあんまり寒かったのでヘルメットをかぶらずニット帽をかぶっていた。それと黒い服を着てはいけない。まぁこれは警察とは関係なしにやっぱり危ない。私は夜間走行の際は前にはフラッシングライト、ヘルメットの後ろとサドルの下にも赤い尾灯を点滅させるので、服は明るくなくてもいいか、と思っていたのだけれど、やはりもっと徹底した方がよい。そして警察官とすれちがう際には「ごくろうさまです」と笑顔で挨拶しようと思う。さすがに彼らも挨拶をする人間を追い掛け回し飛びかかって転倒させようとは思うまい。

最後蛇足になるが、「監察」さんはなかなか効果覿面であった。私の満足の行く回答にはならなかったけれど、とりあえずのスジは通してくれた。警察への意見やクレームなどがあれば、監察さんに連絡するのが上策である。

警察VS.警察官

著者/訳者:原田 宏二

出版社:講談社( 2006-08-03 )

定価:¥ 1,680

単行本 ( 262 ページ )


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