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2009.04.12

やなか珈琲店@神田淡路町

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去年の春にも東京へ来たのだけれど、その時に見つけてすぐに気に入ったのがこのお店。神田淡路町にある「やなか珈琲店」である。

前回来た時は急いでいたので、珈琲一杯だけ飲んで、豆は買わなかったのだけれど、今回は豆を買うのが目的。

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店内にはたくさんの豆が置かれている。

珈琲屋というのは、やはり店先で豆の顔が見えないといけない。焙煎機がどーんと置かれてないといけない。こざっぱりとしていて、いい香りが店内に充満していて、テキパキと働く気の利いた店員がいないといけない。

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考えてみるに、「やなか珈琲店」は、香港の珈琲工房的でもあり、上海のカフェ・ド・カルモ的でもあり、大阪のぶらっく&ぶらうん的でもある。それぞれの店の要素を全て含んでおり、私の好きな珈琲店としての条件を全て満たしている。

豆は神田ブレンドを注文する。たった100gだけ。最近はこういう少単位で買うのが好きである。というのも、一人で飲んでいるため、200gも買うと全部飲み終わる内に豆が劣化しているような気がする。お店には悪い気もするが、少しづつ店へ買いに通う方が、珈琲とはよいお付き合いが出来るような気がする。

ただ、この「やなか珈琲店」ではたった100gであったとしても、注文してから焙煎するようになっている。少ないのに申し訳ないなぁ・・・と思うものの、焙煎済みの豆は用意していないのだからしょうがない。先客がたくさん居たので、30分程待つ事になる。その間にアイスコーヒーを飲みながら本を読んで時間をつぶす。100gの豆の焙煎を30分待つというのは、ある種の儀式めいた感じがする、贅沢な時間の過ごし方である。豆は挽いてもらわず、豆のままで持ち帰って、大阪の自宅にて自分で挽いて楽しむ。豆を挽くのは面倒なことであると多くの人が考えているし、私自身も以前そう思っていたけれど、自分で豆を挽くのはとても楽しく、他の誰にも譲りたくない作業の一つである。よい珈琲店さえあれば、世界の何処に行っても、ちゃんと暮らしていけそうな気がする。たぶん私が東京で住むようになったら、この店に豆を買いに来るようになるのではないだろうか・・・当分東京に住む予定はないのだが。住む予定は無くても、旅先で良い珈琲店と巡りあうのは、そこで住む事が出来るかも知れないという可能性をみつけるのと同じことで、心ときめく瞬間である。

東京古本とコーヒー巡り (散歩の達人ブックス 大人の自由時間)

出版社:交通新聞社( 2003-02 )

定価:¥ 1,500

単行本 ( 143 ページ )


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