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2009.04.28

【大阪渡船大全】甚兵衛渡@尻無川

「甚兵衛」とは一体誰のことなのか?

「甚兵衛渡」とは渋い名前だと思う。小学生の頃からここの渡しをよく使ったけれど、その頃からまるで時代劇に出てきそうな名前だと思っていた。調べてみるとどうもこの近くにあった茶店の名前に由来するらしい。「甚兵衛」という名前の茶店もすごいし、渡しのそばの茶店というのもすごい設定である。北野武の映画「座頭市」に出て来る飲み屋「的屋」のようなのを想像するし、「♪連れて~逃げてよ~」の矢切の渡し的なドラマの展開も浮かんでくる。甚兵衛渡は大正区渡船巡りの最初に乗るにはちょうどよい感じである。

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一応当方は自転車ブログであるので、自転車で行く場合はどのようにすればいいのかを解説する。まず分かりやすいスタート地点として大阪ドームから始めましょう。写真中央に見えるのは大阪ドームの南口になります。まずはこの南口に来てください。それから南を目指してまっすぐに進むのです。つまりこの写真を撮っている私の背中方向になりますか。ややこしい説明ですみません。

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こんな光景が見えるはずです。この鉄橋みたいなのはJRの環状線ですな。右は弁天町駅、左は大正駅に続きます。この鉄橋をくぐってまっすぐ進んでください。

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こんな風に道が分かれています。どちらを通ってもいいのですが、左側がオススメです。尻無川を見ながら走れます。でもこのあたりは自動車がかなり飛ばしますので注意してください。

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左手にはこんな風景が見えるはずです。何の工場なのか、何の船なのか、何の資材なのかわからないものがずっとあります。

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さらに進むとこんなものが見えます。尻無川水門です。小学生の頃、私はこれをずっと橋だと思っていました。友人の間でもここを渡ったことがあるとか、渡っている人を見た事があるとか、オレはこの水門の上まで登ってそこから川に飛び込んだぜ、っていう奴もおりました。アニメの「一休さん」がオープニングで渡る橋(といおうか虹)によく形が似ていましたので、私は素直に橋だと信じ込んでおりましたが・・・大人になったら渡ってみようと思っておりましたが、まだ渡っておりません(笑)。

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その水門を少し行き過ぎたら、こんな看板が見えるはずです。防波堤の向こう側に船着場があります。

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こんな感じ。手ごろな距離ですね。泳いでも渡れそうな・・・小学生時分、私の友達が此処を泳いで渡ったとか、やっぱり渡らなかったとか、飛び込んだだけだったとか、いや飛び込んだのは43号線の橋の上からだったとか、どこまで本当か嘘かわからない話がありましたけれど、ともかく泳いで渡るのは危ないのでやめましょう。それにしてもどうして大阪の小学生はみんなホラ吹きばっかりなのでしょうか・・・あの当時の私の周囲だけでの現象でしょうか・・・。

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防波堤を越えてこちら側は、天保山渡しのように小屋もなく、このようにスロープで待つことになります。

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「渡船場案内マップ」というのがありまして、これで大阪にある渡船場の全容がよくわかるようになっています。それとオススメルートというのが黒い太線で書かれていますから、この通りに走ると良いと思います。私もこの黒太線に従って今回走っております。

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こちらの標準時刻表の特徴としましては朝7時40分から8時45分までの「随時運航」という時間帯があることでしょう。大正側の渡ってすぐのところに高校がありまして、そこへ通学する学生たちがよく利用しますので、その時間帯はずっとひっきりなしに渡し船が往復しているのです。

甚兵衛渡しはあっという間に終わってしまいます。正味1分くらいでしょうか。水門を眺めて、その向こう側の43号線を見て、河口から吹いてくる風を感じている内に、対岸へ着いてしまいます。「なんだ、たったこれだけのことだったのか」と思われるかも知れません。「連れて逃げてよ」といってくれる女性もいませんし、焼きハマグリにシジミ汁を出してくれる甚兵衛茶屋は既にありません。しかし、あなたはもう既に大阪最大の渡船王国「大正区」へ足を踏み入れてしまっているのです。「踏み入れてしまっているのです」とか言いましても、別に「ポイント・オブ・ノーリターン」というわけでもないし、大正区は渡し船が多いのと、映画「ブラッドレイン」にも出て来たぐるぐる巻きの千本松大橋とか以外は何も見どころもなくて地味な場所なので、ここでそのまま甚兵衛渡に乗って港区に帰ってもいいんですけど、まぁそう言わずに折角来たんですから、もう少し遊んで行ってやってくださいな。続きは次回の講釈を待たれよ。

大阪・神戸周辺自転車散歩

著者/訳者:丹羽 隆志 中村 規

出版社:山と溪谷社( 2005-03-01 )

定価:¥ 1,575

単行本 ( 142 ページ )


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