2009.05.02
【大阪渡船大全】木津川渡@木津川
この動画は開始から1分過ぎくらいで、一旦渡船が引き返して遅れてやって来たお客さんを乗せて再出発します。昼間は本数が少ないこともありますが、それにしても船員さんの気遣いには頭が下がります。ありがとうございます。
「果て」までやってきた・・・という実感が胸の底から湧きあがってくる。新木津川大橋は不気味までに巨大で、その独特の形は橋というよりも、ここが世界の終わりであることを示すかのようにしてそびえ立つモニュメントのようだ。確かにここは大正区の果てる場所なのである。
その果てにある渡船場が今回紹介する木津川渡である。「果て」から別の世界へ連れて行ってくれそうな気がする。この終焉感こそが渡船の愉しみの最たるものである。
ちょうど私がここに着いた時に船が対岸から帰ってきたばかりであった。しばらく次の便を待つ事になる。
大阪の渡船で最長距離の238mを航行する渡船だけあって、他の渡船とは違い「しっかり」している気がする。この辺まで来ると川というより海である。なので海風や水飛沫を避けるために窓も取り付けられているのであろう。
後ろから見るとよくわかると思う。こんな小さな船で本当に対岸まで行けるのだろうかという気がしてくる。
移動距離が長いこともあってか、中には長椅子も用意されている。
日本最大で世界第14位
以下書き出してみる。
木津川渡船場
大正区船町1丁目と住之江区平林北1丁目を結んでいます(岸壁間238m)。昭和30年からカーフェリーを運航し乗用車から大型トラックまで運搬し得る能力を持っていましたが、上流部に千本松大橋が開通し、今は人と自転車のみを運ぶ渡船となっています。大正区戦災復興事業によって、区内にあった木材関連施設を住吉区(現住之江区)平林へ移転することになり、これに伴い利用者の便に供するため渡船の運航を始めました。
水が綺麗になったためか、渡り鳥が飛来し、毎年10月から翌年4月にかけて魚をとる姿がみられます。
なお、大正区側の「船町」の町名は難波宮賛美の歌「あり通ふ難波の宮は海近み海人をとめらが乗れる船見ゆ」(巻6-1063)に由来しています。
この辺まで来ると、本当にここが大阪なのかと思い始めてくる。人気の無い大きな工場に、不気味な橋、河口を眺めていると、それらの巨大さが私の心を圧倒し、寂寥感が胸を埋め尽くす。
かつてはこの河口に、水上機や飛行機の離着陸が見えたのだ。ここの空から、福岡を経由して上海まで行けたのだ。少し調べてみると大阪-福岡-上海を結んでいたのはドルニエ・ワール飛行艇(文末に木津川飛行場の記述がある)である。当時はこの河口でこんな様子(先頭の操縦席部分に注目。水上での離着陸時のためにこのように全方向の見通しをよくしておいた方が良いのであろう。それにしてもこれじゃかなり寒いはず・・・)が見られていたのである。とにかく、最近の当ブログ「中国自転車生活」はかなり中国から離れつつあるのだが、ここはかつて上海とつながっていたのだ。まさか大正区の果てで上海につながるとは・・・。
朝9時から夕方の4時くらいまでは本数が少ないので、乗船に来られる方は要注意である。
船を乗り終えてこちらは平林である。渡船場からまっすぐに進んでこの橋を目指すと良い。自転車はこの写真に見えるスロープを渡って通る。
橋の上から新木津川大橋の方を向いて見る。写真ではわかりにくいと思うが、この橋はかなり大きい。ウィキペディアによれば日本最大のアーチ橋で、世界でも14位の大きさらしい。橋なんか全く興味がないという人もいると思うが、この橋を見るためだけでも、ここに来る値打ちはあると思う。続きは次回の講釈を待たれよ。
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