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2009.05.08

【大阪渡船大全】落合上渡@木津川

これからの渡船のカタチ

落合上渡船場・・・大正区渡船制覇の旅もようやく最後の渡船場に到った。

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落合下渡船場を西成区側に渡って、それから川沿いに一路北を目指すと、二ノ宮金次郎像が見える。それにしてもどうしてこんなところに?

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二宮金次郎像の左手にこのような細い道が続いている。

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その先にあるのが落合上渡船場である。奥に見える緑色のアーチは木津川水門である。

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対岸は大正区である。

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後ろの高層住宅の向こう側は千島公園になる。

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落合下渡同様に、静かな雰囲気である。

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夕方の川面は鏡のようになって、薄く夕陽を受けて輝いている。

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ふと気付いたのだが、水門の左側の方にもう一つ水門らしきものが見える。写真ではわかりにくいと思うが、クリックして拡大してみてください。ゴルフの打ちっぱなしのネットの下あたりです。

大正元年の大正区

▲こちらは大正元年の頃の大正区の地図です。クリックして拡大してみてください。右下の方に「千島町」という地名が見えますが、これが現在の渡船場があるあたりです。上のあたりに大きな池のように見える場所がありますが、どうもここに船を停泊させるようになっていたみたいです。台風なんかがあると、この木津川には大波が押し寄せるでしょうから、それらを避けて船を守るための設備なのでしょう。先ほどのゴルフの打ちっぱなしのあたりが、この船着場にあたるようなのです。

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▲この写真の左手に見える水路がその元船着場への進入路です。

昭和38年の大正区

▲こちらは昭和38年頃の大正区の様子。大正区の真ん中あたりでこんな風に木津川と尻無川を行き来できる様になっていたとは知りませんでした。この頃の大正区の方が面白そうな気がします。ぜひこの時代の大正区を見てみたかったものです。

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落合上渡は夜の21時25分まで運航されています。

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こちらは土・休日用の時刻表。

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これで団地さえなければ千島公園の昭和山がよく見えたのでしょうが・・・残念です。

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夏季に渡船場で船を待つお客様のための冷房設備です。こういう心配りがうれしいですね。

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落合上渡船場

落合上渡船場は、大正区千島1丁目と西成区北津守4丁目を結んでいます(岸壁間100m)。大正区側は旧町名を「新炭屋町」と言い、宝暦13年(1763年)に大阪瓦町居住の炭屋三郎兵衛によって開発された「炭屋新田」のあったところです。明治以降も鉄工所や造船所等の企業が立地するとともに、北方の三軒家方面へ道が延びていました。
また関西随一の木材市場を支えた「大正運河」(現在は埋め立てられ千島公園の下になっています)の木津川の入り口もこの渡しの南側にありました。
上流にある木津川水門(防潮)は、常時開いているが、毎月1回程度開閉試験運転のために閉められます。

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▲これは大正区側から見た風景。甚兵衛渡同様に水門がそばにある渡船場であるけれど、甚兵衛渡とはまた異なった趣きがある。

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渡船場に何やら張り紙をしているのに気がついた。以下主要部分を書き出してみる。

現在、建設局では7ヶ所の渡船場で渡船の運行事業を行っていますが、この度、落合上渡船場(大阪市大正区千島1)における渡船の運行事業につき、下記の通り、民間事業者による渡船の運行業務等を開始致しますのでお知らせします。

その民間事業者とはこちらの会社らしい。

■一本松汽船 http://www.ipponmatsu-kisen.com/

そういえば、ここの渡船だけ船員さんの制服が違うのである。何かおかしいと思ったら、そういうことなのであった。

元々大正区の渡船は江戸時代ごろから始まったもので、民営・有料で、世襲の事業であったのを、大正8年(1919)に市の管理とし、道路の付属物として公営無償で運航されるようになったものである。それが90年近くたって、また民間事業(委託)になろうとしているのだ。

周囲を川に挟まれた陸の孤島、大阪の半島である大正区の歴史は渡船の歴史とも言える。川を如何にして産業(漁業、木材、工業、飛行場など)に利用するか、そしてその川を産業の邪魔にならないように、人がどのようにして渡るか(渡船、橋)という発展の歴史なのだ。その姿は時代によって変化してきたけれど、渡船にもアウトソーシングの時代が訪れつつあるのだ。渡船制覇の旅の終わりに、これからの渡船のカタチを見つけてしまったようだ。

大正区渡船制覇の旅はこれにて終わりであるが、このテーマは結構面白いということが分かってきた。元はゴールデンウィーク期間中の埋め草ネタ程度として気軽に考えていたのだけれど、文章にしようと思った時にわからないことが多かったので、改めて再取材のために渡船場を訪れたり、図書館にて資料を閲覧したりして、その中で色んな再発見があった。渡船とそれに附随して発見したネタについてはまた改めてこちらで掲載しようと思う。最後になりましたが、毎日渡船を運航されている船員のみなさんには心から感謝です。ありがとうございます。これからもがんばってくださいね。

大阪歴史探訪ウォーキング

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