2009.05.01
【大阪・大正区】かつて木津川で見られた光景(ドルニエ・ワール飛行艇)
先述の記事でも書いたが、当時の木津川飛行場では水上機の離発着が行われており、そこではこのドルニエ・ワール飛行艇も使われていたらしい。YOUTUBEで動画を発見したので掲載しておこうと思う。
上掲動画の1分24秒のあたりから「Westfalen」という黒い船が出て来る。クレーンでドルニエを持ち上げて船に載せて、それからカタパルトでまた射出してしまう(!)。これはまさか軍用?と思って調べてみたら・・・
http://www.tt-museum.jp/golden_0115_dlh1935.html
ドイツは、本国と南米を結ぶ航空郵便路線に熱心で、1933年(昭8)には、アフリカ西岸と南米東岸の間を飛行艇で連絡する、定期航空郵便路線の開設に成 功しました。これは、パンアメリカン航空による太平洋横断線の開設に先立つこと2年であり、長距離洋上飛行をする定期航空路線の先駆とも言えます。
しかし飛行艇とはいえ、途中で燃料補給が必要であり、それを洋上で実施するアイディアとして考え出されたのが、カタパルトを備えた補給船でした。沿岸か ら飛んできた飛行艇は、補給船の隣に着水すると、クレーンで吊り上げられ船上へ。そこで整備を受け、カタパルトから再び空へという寸法です。
なんだかもうとてつもなくすごい。日本ではうっかりと福岡の山にぶつけたりしているので、ドルニエというのはあんまり役に立たないもんなんだろうと思っていたら、ドイツではすごい使い方をしていたのである。ホンマにドイツの科学は世界一やなぁ・・・それにしても、こういう秘密兵器みたいなのが、大正区の端っこに隠されているわけでもなく普通にあった、というのはすごすぎる。もし私がその当時に生まれていたら、毎日でも自転車に乗って見に行ってしまいそうだ。
大阪-福岡-上海の間で運航されるはずであったが、10数回の試験運航後に日中関係が悪化したためにドルニエは上海航路に使われることなく大阪-福岡の瀬戸内海航路に使われ、1932年に墜落・・・したらしい。
http://www.kita9.ed.jp/kawachi-e/newpage15.htm
↑こちらのページによれば次のように記載されている。
墜落事故は、昭和7年(1932年)2月27日午後3時40分ごろ起きました。この日は、 河内地方は猛吹雪で見通しが悪く、大阪から福岡の名島へ向かっていた日本空港の「白鳩号」が旧樋口軒の裏山に墜落したのです。白鳩号には、操縦士、通信 士、機関士の五名が乗っていました。4名は即死でしたが、機関士の一人は、八幡病院へ運ばれた後亡くなられました。当時の新聞によると河内地方は、前の夜 から大雪で5.6寸(16~20センチ)の雪が積もっていたということです。その雪の中を八幡病院の副院長さんや看護婦さん、八幡市内外の青年団、消防 団、八幡警察署の署長さんや警察官、地元の方など数百名が現場にかけつけ、救助にあたったということです。
河内で起きた飛行機の墜落事故は、その頃の日本の航空界では大事故であり、大きなショックを受けたということです。そのために、外国から部品を輸入して 組み立てていたドルニエー・ワール双発飛行艇(水上飛行機)の国産化は中止されました。そして、それ以降、太平洋戦争のきっかけとなった昭和16年の真珠 湾攻撃までの間に、日本の航空技術は非常に進歩したということです。
まだ確証は無いのだが、上海側の離発着は龍華飛行場で行われたようだ。
■鮴吝克机蝨コ(百度)
http://baike.baidu.com/view/1430553.htm
1917年,1922年被称“鮴吝克鬟檮s港”,1927年改荳コ髯・・机蝨コ,1929年6月,改荳コ民用机蝨コ,并隶セ立了“鮴吝克水髯・q空站”管理机譫пC同年,投入民航霑占セ刀B鮴吝克机蝨コ是著名的“中国航空公司”、“欧莠嚶q空公司”的隸梵カ地。1934年机蝨コ謇ゥ建后可供水上、髯・肓」條。降。
丁度1929年から、それまで軍用だったのを民用としても使われるようになったのだ。龍華飛行場は黄浦江に面しているので飛行艇の利用にも適している。
こちらのページによればドルニエの上海路線が試験されたのは少なくとも1930年以後である。
つまり、1929年に上海龍華飛行場が民用OKになったので、1930年に持て余しているドルニエを投入して上海航空路線を開こうと思って試験運用をしていたのだけれど、1932年に第一次上海事変が勃発(1月28日)して、ドルニエはその約1ヶ月後の2月27日に墜落。龍華飛行場が実際に旅客用として水上・陸上の飛行機の乗り降りが出来るようになったのは1934年からである。たぶん事変のせいで工事が遅れたのであろう。こちらのページにも当時のことが記されている。
もし定期運航が実現していたら、大阪の木津川飛行場まで自転車で行って、自転車をドルニエに積んで輪行し、上海に着いたら龍華から自転車でまた走る・・・ということが実現していたのかも知れない。龍華からウチの家は自転車で1時間くらいだから丁度良い。今だって関空まで自転車で行って、浦東空港から自転車で上海市内まで行こうと思えば出来ないわけでもないが・・・。でもやっぱり木津川-龍華の飛行艇輪行ルートの方がずっとロマンに溢れていてかっこいいではないですか。そういうのは自転車乗りの妄想に過ぎないのかも知れませんが・・・。
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