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2009.06.22

【記録更新】1時間40分台を切る

キャットアイ CC-MC100W サイクルコンピュータ ブラック マイクロワイヤレス
キャットアイ CC-MC100W サイクルコンピュータ ブラック マイクロワイヤレス
・走行時間:1時間40分7秒
・走行距離:38.65km
・平均速度:23.1km/h
・最高速度:43.4km/h
・積算距離:1930.02km
※:上記はOCR3300による走行記録です。



今回は走り始めの時にあまり乗り気ではなかった。なんだか胸中がクサクサとしていた。走り出しても、色んな思いが去来して、身体中を雑念が駆け巡った。私が思うに、様々な過去のあれこれやら雑念が心を蝕み、人を腐らせてしまうのだと思う。日々それに負けそうになる。でもサドルの上にいる時は別だ。ペダルを踏む上で、そんな雑念はなんの役にもたたない。ひと踏みひと踏みごとに、雑念を追い払う。このマインドセットにものすごく時間がかかるのだけど、今回は中央卸売市場に差し掛かる前には、心に火がついていた。

国道2号線は工事現場があるので、慎重に成らざるを得ないが、神崎川大橋まで行けば、もうこっちのものである。自宅の火事に駆けつけるような勢いで、走りきる。あんまり真剣に走りきったので、ナンパオ⇒王子製紙の区間タイムは見てなかった。それからはいつも通りのルートをほぼ全力で走り続けた。日曜日の夜はなにわ自転車道老人会もおばさんランナーも恋人たちも不良少年少女もよっぱらいのサラリーマンも、それを待つタクシーもない。だからほぼ街中全てが、自分専用の自転車道になったような感じだった。

大阪府大阪市中央区高麗橋1丁目

川崎橋を越えて、難波橋を渡って、高麗橋1丁目から西へ下る。このルートは前回研究したのを少し訂正してみた。なだらかな坂をただ一途に江之子島に向って下る。ほぼ信号もないし、道幅も広いし、カーブはないし、ビジネス街なので日曜日の夜は誰も居ない。ここでかなりタイムの短縮ができた。今まで北新地なんか通っていたのが、ホント馬鹿みたいである。

ただし、あんなに下り坂が長く、空気抵抗を避けて下ハンの姿勢をとり続けていると、プラス震動で腰にかなり負担が来る。江之子島の雑喉場橋あたりで痛みが堪えきれず、それでもあのあたりは大型のトラックがびゅんびゅん走りまくっているので、それに負けてたまるかと思い、つい「うおおおおおお!」と叫び声をあげて痛みを超越し、トラックに襲い掛かるようにしてバトルを始める(無論、全然追いつかないのだが)。まるで鯨に襲い掛かる鯱のように、B29に襲い掛かる零戦のように・・・。この瞬間こそ、私が「キリン」になる瞬間、自分の中の獸が覚醒する瞬間である。この瞬間に出会うために自転車に乗っているのだろう。

川口を抜けて、九条新道を越えるころになると、もうずっと心の中で祈り続けている。1秒も無駄にできない。こういうのは天国の扉が開かれている瞬間だ。周りから見ていると、夜中に息を切らして血走った目でロードレーサーを走らせている気味の悪い中年男であるが、本人はもうこの数秒を無駄にしてしまったら、天国の扉の向こう側にはたどり着けないと思って、無事走りきれますように、何も邪魔になるものが現れませんように・・・と祈り続けているのだ。この瞬間を無駄にしてしまったら、次にベストコンディションのチャンスが再来するのは少なくとも1週間後のことになってしまう。

祈りの甲斐もあってか、信号はずっと青。無灯火でケータイうちながら走ってくる少年少女も、夜中に黒いスポーツウェアを着こんで二人並んでウォーキングしているおばさんも現れなかった。走行時間は1時間40分7秒となっているが、実際にマンションの下に帰り着いた時には1時間39分55秒だった。ついに1時間40分を切ったのだ。マンションの下まで全速力で走りきり、暗がりでサイコンのバックライトをつけて値を見た瞬間にはつい感動で大声を出してしまった。昨日の南河内サイクルラインを走りきった時に、自分の走りがまた別次元へと突入したような気がしていたのだが(昨日の債タイムは遅かったなりにも)、今日の記録で明確になった。一つの到達点を迎えたのである。すばらしい夜であった。OCR3300よ、今夜もありがとう。

ミラクルトレーニング―七週間完璧プログラム

著者/訳者:ランス アームストロング クリス カーマイケル

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