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2009.10.22

久しぶりの蘇北系上海家庭料理と張鼎鶏の三黄鶏

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久しぶりに上海の家に帰ると、友人の母が私のために料理を作ってくれていた。私が帰るのを友人から聞いて、朝から食材を買いに行って用意してくれていたようだ。お母さんの心づくしに感動である。

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私の好きな魚のスープ。

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このスープに使う魚は川魚である。たぶん鮒なのか鯉なのか。最初このスープを見たときは、そのような魚でスープを作っていいのだろうかと躊躇したのだが、食べてみると美味しかった。お母さんはこのスープを作るときには、いつも朝に活きた魚を買ってきて、ハラワタを抜いて、このように葱と生姜とにんにくを載せてしばらく置く。魚のさわやかな香りと薬味類のニオイがただよう中に、柔らかな日差しが差し込んでいる午前中の台所というのは非常に良い。私はこの情緒を心から愛する。この料理の最も美味なるのはその情緒である。

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上海にいるとよく大根を食べる。上海にいなくても大根はよく食べるのだけれど、お母さんは私が大根好きだと思っている。お母さんは長い大根は水っぽくて美味くないといい、いつもかぶら(と思われる野菜)を使う。食卓にかぶらを使った料理があがるのは、お母さんの私に対する歓迎の意味なのである。

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こちらは何がなんだかわからない料理。左のは豚肉を使った何か。右は野菜を炒めたもの。簡単なものだけれど美味しい。

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それとキュウリ。黒い液体は醤油ではなくて酢である。

お母さんは上海に半世紀以上住んでいても、元は蘇北人であるので作るのは蘇北菜である。なので正真正銘の上海料理というものではない。蘇北菜については今度まとめて書こうと思っているのだが、自分自身蘇北菜経験が深くないので、まだあまり偉そうなことも書けない。もう少し精進を積んでからにしようと思っているところ、上海の家の近所に蘇北菜専門店が出来た。なかなかよいタイミングである。これから蘇北菜の時代が到来する前触れなのであろう。

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夜は張鼎鶏の三黄鶏食べに行った。これに葱油拌麺も加えて、よく冷えたハルピンビールを1本飲む。酔いが回ってくるとようやく上海に帰って来たという気がしてくる。

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料理を運んで来たトレーの紙のランチョンマットが可愛かった。後で記念に持って帰れば良かったと後悔した。中国人がブランドの服やアクセサリーに身を包んで、奇妙な形のビルを競うようにして乱造し、BMWを暴走させ、海外旅行で狂ったように散財をし、我々は金持ちになった!日本のGDPを追い抜いた!と目を三角にして無闇やたらに絶叫しても、私は何ともそれには同意しかねるのだが、レストランで出て来る紙のランチョンマットがこんなに可愛いくて品があると、中国は本当に豊かになったのだな・・・と思う。これは今回の上海帰還における大きな発見であった。

中国のかわいいデザインたち―レトロで愛らしい暮らしの雑貨

著者/訳者:かたやま むつみ

出版社:ピエ・ブックス( 2007-12 )

定価:¥ 1,995

単行本 ( 168 ページ )


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