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2010.02.17

毛ガニと大紅浙醋

いろいろあって、毛ガニが我が家へやって来た。

嫌いなものではないが、それほど好きではない。食べるのが面倒くさいからである。

食べる事は嫌いではないものの、なるべくそれに手間と時間をかけないようにしようと日々心がけている。そうでないと食べる事が生活の中心になり、生きる事がおろそかになるからである。


かといって、せっかくの毛ガニをおろそかにするのもよくない。だから美味しく戴く事にした。カニには酢をつけて食べるが、こういう時の酢はやはり浙江の紅酢が良い。薄い紅色の酢で、さわやかな酸味である。以前安く売っていたのをすかさずゲットしておいたのである。

そういえば、上海蟹は何かと「文人が好んだ」とか言って、文化を気取るけれど、毛ガニは全く文化の香りがしない。漱石が好んだとか、鷗外が愛したとか、聞いた事が無い。毛ガニはただ美味いだけのものである。食べ物なんだからそれで充分なのだけれど、少し寂しい気がしないでもない。

ニッポン快食紀行―美味いはスゴい! (小学館文庫)

著者/訳者:小泉 武夫

出版社:小学館( 2008-05-08 )

定価:¥ 690

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文庫 ( 215 ページ )


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