2010.02.18
【Thinkpad X60s】クーリングファンの突然死
面倒な仕事をやっつけるのは、自転車で峠を攻めるのに似ている。日々のトレーニングが必要だし、計画性もいる。下調べも準備もいるし、それを実行し、黙々と難所をこなし、ぶれず、迷わず、あきらめず、ただひたすらペダルを踏み続けなければならない。
そういう時に突然、自転車が壊れたらどうするのか?もちろんそうならないように色々準備してから出発するのだけれど、それでもやはり世の中には不運というものがある。どこかの山の真ん中で、他の誰も通りかからないような峠の道で、自転車が走行不能になったらどうなるのだろう?少なくともそういう目にはまだ遭った事がないけれど、今朝X60sの電源を投入したら「Fan Error」と表示されるだけで、全く起動しなくなった。何度繰り返しても結果は同じ。昨日の晩まで(明け方近かったけど)ちゃんと動いていたのに・・・彼は突然死んだのだ。朝起きたら冷たくなっていたのだ。まるで山の奥の峠の道で、自転車が壊れたような気分になった。
予兆はあった。でも、前回のクーリングファン故障の時は、ゆっくりと階段をあがってくるようにして異音が大きくなり、動作が怪しくなるだけで、こんなに突然のものではなかった。
さて、どうするか。峠の暗がりの道で空を見上げた。とにかくどうにかしなくっちゃ。
とりあえずバラしてみることにした。
去年も同じ事をしたので、いつか来た道慣れた道である。大体30分ぐらいで全部あけることが出来た。メインボードを裏返してファンを見てみると、見た目はきれいだけれど、回してみると異音がする。軸に問題があるのか。
なんども回転させてみて、ブロアーで空気を送り込んでみて、何度か手を合わせて祈りをささげて、組み直して電源を投入してみる。
「Fan Error」
死んだものをどうしてみても、どうにもならない。死とは回復不能な損傷なのだ。
とりあえず、IBMに電話してみた。まとめてみると、以下の通りだ。
1)X60sのファンは取り寄せ可能であるが、2週間かかる(前回は二日だった)。
2)「それは運が悪い事なのか?」と聞いて見ると「あなたはラッキーなのだ」という返答を戴いた。実はX60sのファンはちょうど在庫切れになっていて、それを新規に取り寄せている途中だったのだ・・・ということであった。なるほど。
3)在庫切れになるくらい、やはりX60系のファンというのはよほど異常が多いのだろうか?聞いてみたけれど「そんなことはない」との答え。そりゃそうだ。「X60系のクーリングファンは異常多発で毎日のように全国からオーダーが舞い込んでいるんですよ♪」とは、真相がそうであったとしても、絶対には口に出さないだろう。でも当ブログのX60sのクーリングファン交換の記事は、常に毎日多くの方々から閲覧されている。たぶん当ブログのアクセスランキングトップであり、目玉コンテンツなのであろう。
早速、FAXでオーダーシートを送ってもらい、銀行に行って代金を支払い、利用明細をオーダーシートに貼り付けて、FAXで部品センターに送る。とにかく早く済ませたかったので、何はともあれ走り回り、午前中には全て終えることが出来た。
でも、お届けは2週間後である。
それまでどうするのか?PCが動かなければ、仕事も何もかも全部出来ないではないか。
・・・というよりオマエは今どうやってブログを書いているんだ?もう一台PCがあったのか?と思われているかも知れないが、実はX60sでブログを書いている。
もうダメ元なので、ファンの軸の部分にこの潤滑剤を注してみたのである。
このスプレーは自転車専用というわけではないが、機械物全般に使えるもので、自転車屋さんで売っている。OCR3300にはこれを使っているのだけれど、効果は覿面で、少し注すだけでも全然違う。自転車じゃないけど、例えば窓のサッシの車輪なんかも、これを注すと劇的に変わる。開け閉めの時に不注意に、注す前のつもりで力を込めて開け閉めしようとすると、叩きつけるかのような勢いでサッシが走り出してしまう。たぶん翼を付けれやれば離陸する。エバーズ1恐るべし、である。
クーリングファンの軸に近いところに基盤みたいなのが見えていて、そこにかけないように気をつけながら、ちょっと吹いてやったのである。
組み直して、電源投入。1回目、失敗。2回目、ちょと回転するも失敗。3回目、ちょっとがんばったみたいだけど失敗・・・やっぱりダメか・・・と思ったのだけれど、4回目で動き出した。異音も無くなった。
原因がよくわからないのだけれど、あんなファンがずっとひっきりなしに回り続けていると、どうも軸の部分に問題を起こすみたいだ。潤滑剤を注して、電源投入で何度か回してやると潤滑剤が軸に達して回り始めるらしい。
自転車と同じ潤滑剤でファンが回転しているのだと思うと、X60sも自転車になったような気がする。その内デュラエースグリスもつかってみようか・・・冗談はさておき、とりあえず起動できるようになったのである。
とすれば、急いで注文したクーリングファンはどうなるのか?というのがあるけれど、IBM部品センターに聞いて見ると、X60sの保守期間は今年の4月末で切れるのである。だからその後の部品供給は、在庫があればラッキー・・・ということである。まだまだX60sは使えるので、あと5個くらいは買っておこうかとも思うものの、さすがにそれは多過ぎか。今は潤滑剤でなんとかなっているけれど、もしかしたらこれは一事しのぎで、しばらくすればまた・・・というより明日の朝にはまた動かなくなっているかも知れない。なので保険のためにもファンは持っていて損にはならない。替えのチューブやタイヤを用意して遠出に出るように、PCにもスペアパーツは必要なのだろう。私の峠道は頂点を越える手前で、一番苦しい時だけど、あともう少しがんばれば、下り坂が見えてきそうである。
著者/訳者:米津 一成
出版社:河出書房新社( 2009-04-11 )
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単行本(ソフトカバー) ( 206 ページ )





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