2010.03.08
日曜日のステーキ
毎週日曜の夜は母と食事をする。一緒に暮らしていても夕食を一緒に食べるのは日曜日だけである。このところはカレー鍋が続いたけれど、ステーキになることも多い。
私は、あまり肉を食べない。特にステーキなんかは食べない。一生懸命毎日自転車で走っていると、こういうものを食べるのが勿体無い気がする。なんの為に毎日がんばってると思っているのだ!と怒りたくもなる。でも、親が作ってくれるものなので、黙って食べる事にする。
昔、日曜の夜は父がステーキを焼いてくれていた。そのための専用のフライパンもあったし、父はステーキというモノに対して大変こだわりのある人であった。元々田舎の漁師町の育ちなので、ステーキに対する「ごちそう感」が非常に高かったのだろう。ステーキを家で焼くというのは、とても大した事をしているような「儀式感」があったし、それを家族揃って食べるのもまた特別なことをしている気分が濃厚であった。父はその手の特別感だとか、家族だとか、そういうものをとても大切にしている人だったと思う。
たぶん、日曜の夜に母がステーキを焼くのは、その記憶のためなんだろうと思う。そのように考えると、親はありがたいと思うものの、家族というのは悲しいものでもあると思ったりするのである。






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